10分でわかるポートレート(人物)撮影

はじめに

本格的にカメラを手にするきっかけは人によって様々あるでしょう。皆さんはどうでしょうか?

例えば「写真集に載っているような可愛い(カッコイイ)人を撮影しまくりたい!」というのが一眼レフカメラを購入したきっかけの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

とはいえ初めてカメラを本格的に使って人物を撮るとなると、最初はどんな機材を買えばいいのか、いざ撮影となったらその場でどういった技術を使えばいいのか……といったお悩みもあるかと思います。

今回は初心者の方に向けた「10分でわかるポートレート(人物)撮影のコツ」をまとめてご紹介! 少なくとも本記事で紹介しているような写真くらいは簡単に撮れるようになります!

機材はどうすればいい?

できればフルサイズの一眼レフカメラと明るめの(F値が小さい)単焦点レンズの組み合わせで臨みたいところです。予算的に厳しければAPS-C機とズームレンズでもなんとかなりますよ!

人物写真を撮る前に

初心者の方がいきなりマニュアルモードで撮影する……というのはカッコイイと思います。しかし多くの方は最初、ナニガナンダカワカンナイ状態でしょう……。とにかく機械にメチャクチャ詳しいカッコ良すぎる人はともかく「一眼レフ初めて! でもどうすればいいんだ?」という人に、人物撮影をする前のとっておきの設定を教えます!

  • 絞り優先モード(Avモード、またはAモード)。
  • 露出補正(明るさ調整)は「+1」。

これだけの設定をしておいてください。拍子抜けしましたか? でも。モデルの人を前にしてカメラ設定に悪戦苦闘するのだけはやめましょう。ポートレート撮影はモデルとの共同制作。手際よくいきましょう。だから最初のうちはこれでいいんです!

いざ、撮影! とにかくボケろ!

ギャグをかまそうと言ってるわけではありません。ボケとはもちろん、人物の背景などをボケさせて見せる撮影技術です。
とにかく一眼レフカメラの醍醐味はボケ表現です。僕は初めてうまく背景がボケたとき「すごい! スマホのカメラとは全然違う!」と感動したものです。これ、あるあるですよね(笑)。

さて、モデルさんと待ち合わせ場所にて合流。元気に挨拶しましょう。そして終始明るい雰囲気でいてください。意外とこれができてないカメラマンは多いです。技術が高いというのが一番大事ですが、礼儀と明るさ、あとはカメラマンでも身なり・清潔感は大事なのです。気をつけましょう。

それではとりあえず公園で一枚パシャリ。



はい。モデルさんキレイですね。いや、でも……これだとスマホで撮影したような何の変哲もない写真です。

まずはイマイチな写真の例を出してみました。背景があまりボケていないし、なんとなく暗い写真です。せっかくの素晴らしいモデルさんが台無しです。

それでは良いポートレート写真の撮影ポイントをサクッとまとめます。

まずは、ボケを出すために以下のことを行ってください。

  • F値を可能な限り低くする(絞りを開く)。F1.4-F1.8くらいだと綺麗にボケます。
  • モデルに出来るだけ近づく(恥ずかしがらずに!嫌がられない程度に!)
  • モデルと背景の間に長い距離があるのを確認。背景が近いとボケが弱くなります。

そしてズームレンズしかない場合!この時、モデルと少し離れた状態で望遠で撮影してください。望遠側で撮るとボケが作りやすいです。

そして明るい写真をモノにするためのポイントも。場合によっては雰囲気を出すために暗く撮るときもありますが、基本的には少し明るめに設定しておくと可愛さ(かっこよさ)が際立ちます。

  • 露出補正が+1になっているか確認。
  • 光量がきちんととれる場所を確保。
  • 暗い場所の場合はISO感度を上げる(ISO感度はオート状態でも撮れますが、シャッタースピードが落ちて手ブレの原因になります)。

以上です!

ではこれらを踏まえて、撮ってみましょう。


背景の緑の樹木がかなりボケました。明るさも伴って先ほどの写真よりも良い雰囲気に仕上がっているかと思います。

もちろんボケなくてもいい局面もあります。背景をきちんと見せたい時です。


このように背景(シチュエーション)を見せたい時は、F値を大きめにして撮影してみましょう。

そして世の中に出回っている綺麗な写真について、お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。光の効果です。

光での演出は大事!

ひとくちに光といっても、色々あります。大まかに三つ挙げましょう。

  • 順光 ・・・ モデルに向かって真正面から当たっている光
  • 逆光 ・・・ モデルの真後ろから当たっている光
  • サイド光 ・・・ モデルの真横から当たっている光

基本的にポートレート撮影では順光よりも、逆光やサイド光が重要なのです!

もちろん意図があって敢えて真正面から光を当てて撮影することもありますが、逆光やサイド光は写真の雰囲気をやわらかくする効果があります。



上の写真は極端な例ですが(笑)、真正面から光が当たると顔が白く潰れたり、逆に影が多く出過ぎてしまう結果を招きやすくなります。

なので逆光やサイド光などを工夫・応用すると、下のような写真も撮れるようになりますよ!

以下は逆光とサイド光を組み合わせた写真です。

なお、屋外・屋内問わず写真撮影は朝早い時間帯がオススメです。それが難しいなら夕方でしょうか。この時間帯は「マジックアワー」と言われ、実際に撮影してみれば分かりますが、とても良い写り加減になります!

屋外では、真上に太陽が来ているときは、撮影に適さないというのが多くのプロカメラマンの言うところです。真上からの光がモデルに当たると、髪の毛や鼻の影が顔に落ちるので確かにオススメできません。

あとは、光が少ない夜になると格段に撮影は難しくなります。しかしこれも工夫次第。ストロボなどに頼らなくても街灯・自動販売機などの光を使って面白い効果が狙えます。


雰囲気によって色をつけてみる

明るく、背景をボカし、光の使い方を工夫するだけでも良い人物写真が撮れることはお分かりいただけたかと思います。

人物やシチュエーションの雰囲気によって色温度を変えてみるのも面白いでしょう。



この写真では色温度高めの「日陰」に設定して撮影しました。このような色を暖色系といい、レトロな風味をより強くする効果があります。



この写真は寒色系の「白熱電球」で撮影。その名のごとく、冷え冷えとしたムードが漂ってきていると思います。

男性ポートレート撮影の裏技

ここまで女性の写真ばかり紹介・解説してきましたが、「男性の写真はどうなんだ!?」というお叱りの声が聞こえてきそうです。しかし、基本は変わりません。

とはいえ、男性をより男性らしく見せる良い方法があります!しかも簡単です!

モノクロモードで撮影してみてください。


特に四十代以上の男性には効果があります。どちらかと言うと笑顔より渋い表情をしてもらったほうが良いでしょう。

昔の白黒写真に写っている人から、何やら威厳が伝わってくるのは、実はこのモノクロで撮影されたことによるところが大きいのではないでしょうか……?気のせいでしょうか?(笑)

ともあれ、効果絶大なので一度お試しすることをオススメします!

最後に

簡単なテクニックだけをいくつか紹介しました。しかしポートレート撮影で一番大切なのはモデルの方、その周りの方々の協力によって成り立っているという事実。ですので「撮ってやった」などと思ってしまうのは考え物ですね。

真面目に写真撮影に向き合い、真心を持って人と接する。この点を怠らずに、勉強してよく考えてたくさんの写真を撮りまくれば、おのずと良い作品をモノにすることができます。

この記事を読んでくださった皆さんの健闘を願います!

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